行けたら行く

関西人が苦手なのに関西9年目になってしまった人のブログです

そごうの広告は先をいきすぎている

そごうの広告。

 

www.sogo-seibu.jp

まず、私は自分でもびっくりするくらい、ビジュアルが頭に入っていかない=テキストデータ至上主義なので、正直パイ投げの写真とか全然目に入りませんでした。

なぜかクリームパイのスラングだけは、妹のリエちゃんに教えてもらったことがあって知ってたけど。リエちゃんいつもしょーもないこと教えてくれてありがと。

 

っというわけで、文字だけ読んだ感想です。

 

最初「お、知らぬ間に、日本社会はここまで進んでいるのか!しゅごい!」と思いました。

 

 “活躍だ、進出だともてはやされるだけの

「女の時代」なら、永久に来なくてもいいと私たちは思う。”

 

活躍だ進出だともてはやしてくれよ、クオーター制でも何でも導入して、無理やりでも、女性の割合増やしてくれよって私は思っていたから。そういうのいらないところまで来てるんか!すげーな!と。

 

つまり、私のいる社会がとてつもなく古くて、私以外の社会はもっと先をいってるんか!と思っっていました。

 

つーのも

 

私は入社してから10年間ずっとおっさん社会にいるからです。警察も司法も行政も選挙も高校野球も災害も、一通り全部経験したけど、おっさん以外に夜討ち朝駆けしたことない。重要なネタを持ってるのは全部おっさんつーわけです。そして、私を評価して、人事的差配をするのもおっさんなわけです。つまり「おっさんを籠絡すること」が会社員としての私の最重要課題でした。

 

一方で、私は「苫小牧の平塚雷鳥」と呼ばれるゴリゴリのフェミニストの母親に育てられているので、おっさんに媚びを売ることに少なからず抵抗があるわけです。ふざけんな。いつかぶっころす。と、いつも拳をにぎりしめてました。

 

“女だから、強要される。

女だから、無視される。

女だから、減点される。”

 

まじでそう思っていました。

 

ということを、コラムで書いたりすると

「まだそんな社会あるんか!」「もう平成も終わりますよ?」という読者様からの声や

いとさんの考えすぎじゃね?わいはそういう経験ないぞ」という社内女性からの声もありました。

 

だから、私が死ぬほど遅れた社会にいる、かつ、極めて感度良好なんだなと思っていました。

なので、今回の広告も「私が知らない間に世の中は進んでるだな!すばらしき!」ってなったのです。

 

でも、そうじゃないんだね。

今回炎上しているのをみて思いました。

世の中は、全然かわってない。私のまわりと同じように、まだまだおっさん社会なんだね。それは新聞社だけだと思ってきたけど、よく考えたら

警察も、裁判所も、議員も、役所の重要ポストの部長も、高野連の理事も、災害対策本部もぜーーんぶ重要な仕事は男がやってきてた。

 

“時代の中心に、男も女もない。

わたしは、私に生まれたことを讃えたい。

来るべきなのは一人ひとりがつくる、

「私の時代」だ。”

 

そうだよそうだよ。

当別に「女だから」って特別視する必要はなくて、「女」じゃなくて「人」として対等でありたい。これがゴールだと思う。でも、この提案は一足飛びだったように思う。

 

だって、どう考えたって数が対等じゃないもん。まずは「女の時代」でもなんでも言って、数増やしてくれよ。男のルールでいう「ゲタ」はかせてくれよ。数が対等になってから、改めてルールを決めようぜ。

 

2019年にしてみると、時代錯誤のコピーなのかもしれないけど

5年後には「そうそう、活躍だ進出だともてはやして、女を特別視するんじゃなくて、個人を大事にできるといいね」っていうのにストンと落ちる時代になればいいな。

 

少しずつでも変わるといいな。本当は爆速でかわってほしいけど。だから私は爆速ショートカットで出世する。(といいな)

 

おしまい。